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CAPの音声ガイド

音声ガイドとは?

「目で見る」という視覚情報がない場合、映像メディアをどう楽しめばいいのでしょう?
映像が伝える視覚情報は、字幕文字の他、情景や景色、人物の動きや表情、場所や時間の移り変わりなど、多岐にわたります。けれども、聴力によって、セリフやその他の音声情報を聞き分ければ視覚情報をカバーすることができます。
私たちは、このように映像を音声でイメージしている視覚障がい者に対して、映像本来が持つ音声の隙間(セリフや効果音の合間など)に、視覚情報を「言葉」に置き換えて解説するナレーションを付加します。この映像の鑑賞補助ツールが『音声ガイド』です。

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使いやすく、わかりやすく

CAPは、目の不自由な方々の映画鑑賞ニーズに応えて草の根的に活動を続けてきた ボランティア団体「シティ・ライツ」クリックすると別ウィンドウで開きますの有志によって2006年に設立されました。
CAPは音声ガイド制作を事業化し、誰もが必要な情報を当たり前に選択することのできる社会の実現を目指しています。
制作の際に掲げている4本の柱があります。
1. 正確な情報提供
2. 「読み上げられるもの」であり、「聞かれるもの」
3. 鑑賞者がそれぞれの感想を持つことができるように
4. 視覚障がい者と晴眼者が同じタイミングで感情移動できるように
関わるスタッフは、これらを常に意識しています。
「鑑賞する」ということは「自らが体験し感じる」ということではないでしょうか。私たちは映画解説者ではありません。音声ガイドは、本編のナレーションとも違いますし、 ノベライズでも小説でもありません。
理想とするのは、映画とともにありながら存在を感じさせない音声ガイドです。
本編と適度な距離感と一体感をつくりだせるよう、映像製作者、視覚障がい者双方の連携のもと、質の高い音声ガイドを追求しています。

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さまざまなメディアへの普及をめざして

デジタル技術の進展で、どの映像メディアでも音声ガイドを付加することは、可能な時代となりました。今後音声ガイドが、ユニバーサルデザインな映像鑑賞補助ツールとして、幅広く利用されることを目指します。

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